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チャールズとエリックの超短文 

自分で自分に暗示をかけて、力に関する記憶も、力自体も一生表に出てこないようにすることはできる。なんならやろうと思ったこともある。
でもそうしたらレイブンはどうなる?幼い頃の僕と同じ孤独を、彼女に味わわせるなんて耐えられない。僕が記憶をいじったところで、彼女の真の姿が変わるわけじゃない。

…けど時々、もし自分が最初からこんな力を持っていなかったらどんな人生を歩んだのか、想像してしまう。君だって一度くらいはあるだろう?ない?そう。
まあとにかく僕にはその経験がある。中々楽しいものだよ。親が自分をどう思っているのか知らず、認められようと今以上に勉学に励んだだろうなとか、友人はきっとたくさんできただろうなとか。今より社交的で、いい人と巡り合ってさっさと結婚してたかも。
「それはお前じゃない」
そうだね。彼も僕じゃない。全ては虚しい空想だよ。

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