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"「にし阿波」と呼ばれる徳島県西部の美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町には、標高100~900mの山間地域に200近くの集落が点在しています。いずれも急峻な傾斜地に位置し、場所によっては斜度40度にもおよびます。斜面を利用する農業では、段々畑のように平らな面を造成することが一般的ですが、これらの地域では傾斜地のまま農耕を行なってきました。そのために、独自の技や知恵を培って、自然を守り、生命を守り、集落を守ってきたのです。この400年以上にわたり継承されてきた山村景観や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事などの全てが「傾斜地農耕システム」です。
このシステムは、未来に向けても持続可能なものと認められ、食と農の危機的状況や生態系の破壊など世界が直面する問題解決にもつながるものと評価されました。
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世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」 | 徳島剣山世界農業遺産推進協議会
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