知ることは殺すこととほミシェル・セールの言だけど、あるいはルネ・ジラールも言うように人間の根源にある欲望と暴力はどこかで引き受けなければいけないし、博物の知が他者の死を前提としている以上、そういう好奇心の抱える残酷さと〈見る＝知る〉ことの逸楽は矛盾するものではなく、それでもなお、知ることをやめずに他者に望みつつ贈与を続けることでしがらみを生産しながら生きるというのが善ということなのかもしれないと最近は思う