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松岡正剛『存在から存在学へ』
追懐半分で読んだけど色褪せず面白い(まぁラフだけど)
特に「近さ(アンキバシエー)」を巡る議論はケアが好んで論じられる今こそ重要な感じがする
過剰な説明や分析、思考のシステム化や二極化から逃れた先にあって、存在の余裕が生まれるところ、自分でも他人でもない場所
そういう曖昧な領域に自己を放下する、それこそが〈近さ〉の消息。強迫性パーソナリティにとっての生の技法はここにありそう
エロス論に接続しているように、親密圏とも違うこの近さという感覚に倫理が宿っていそう

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