初見 プラダを着た悪魔 

知的で冴えない女性とファッションに命をかける頭の悪い女の構図かと少し構えた。けれど、序盤にミランダが「ブルーって200色あんねん」って言った(言ってない)ところで、リアルクローズの源泉にあるモードの素晴らしさを愛してる人たちの話しだ!!って分かった。そこからはずっと観ていて楽しかったし、ミランダが終始非常に理性的で孤独で優しかった。
アンディーの1番好きなところは、編集部へ繋がるチャンスを断ったところ。彼との距離感がずっと良かった。

あとはシャネル。シャネルは欠かせないってセリフがあって、このブランド=女性の自立のイメージだから、このテーマってやっぱり色濃いなぁとか。
ミランダという女性の鬼編集長をとことん描くしそれを誰もが認めているんだけど、彼女は終始見る目はある(目を閉じていない)し、だからこそ身の守り方を理解しているだけというか……。アンディーもそれを知って歩み寄るけれど、だからと言って心中する訳じゃなく、アンディーなりの結論を下すのが良い。

大学のときモード論がすごく面白くて、ノートとか引っ張り出して見ながら映画観ちゃった。

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初見 プラダを着た悪魔2 

アンディーの最後の決断、彼女はどれだけの美貌とファッション業界で活躍できる能力があったとしても文章を選んだところに、単純なアメリカンドリームとは違う個人としての尊重みたいなのがあってすごくよかった。才能と言えると思うので、エミリーに酷であるようにも感じるけれど、エミリーはこれからもあのオフィスで頑張るし、長い人生のうち1年にも満たない小さな出来事でしかないんだよな。エミリーがんばれ。

アイフィールプリティっていう、オシャレに憧れる太った女の子の映画があるんだけどさ。これはアン・ハサウェイの真逆で、ファッションを愛するのに周囲の環境がそれを受け入れてくれないんだよね。だけど、ファッションの本質はそうじゃない!って気づいた主人公が、周囲の価値観に問いかけ直していくっていうめちゃくちゃ良い映画。
アンディーはファッションを小馬鹿にしてたけどモード(最前線)にあるクリエイティブさに心をそそられて、(でもここで仲間に押し付けないのがいい)でもやっぱり私が手離したくないものはこっちなのよって選ぶ。対比しながら観れて面白かった。どちらもとっても良い映画でした。

話し、じゃない!話!!勝手に動詞にするな!恥ずかしい

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