今日の感想 

舞台に着物姿の女性(草刈ミカ氏)が登場、黒子(本当に黒子の格好をしている)が持ってきた箱に入った巻物を中央に置かれた自動ピアノにセットして演奏スタート。ピアノの背後の壁、右側に鍵盤とロール紙が回る様子、左側にその回転させるための円盤とベルトがプロジェクターで映し出される。こういう形式での自動ピアノの演奏を初めて見たがかなり生演奏感があり面白かった。 気温や電気周波数などの違いで毎回同じではないため、と説明があったが条件を揃えても生演奏感はあるんじゃないか。なので理由は別のところにあると思うが保留。第一部前半、初期の作品はジャズ感が残って(古いラグタイムなどの演奏をYouTubeで見たような感じ)いるが、第一部後半から人間には不可能なリズムやテンポを追求した曲が紹介され盛り上がった。自分のお気に入 りは《自動ピアノのための習作第44番a+b》と《自動ピアノのための習作第40番》 I。
youtu.be/YIB8jg-WcCM?si=oi2aDI
youtu.be/BXFig19-KSE?si=9rdpjV
続く

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今日の感想 

演奏が終わるとすぐ自動で紙が巻き戻され、その音と映像がとても心地よかった。その後、音楽生成AI「MusicGen」が作曲したものが演奏されたが、そちらは短い音がやたらと散らばっていて、何かわざとらしさを感じた。人間が作ったものよりAIが作ったものの方が意図的に感じるのはまだ過渡期だからか。 第二部自動ピアノ+四分音ピアノ、前半のハノンはリズムがシンプルで音が重なってしまい、単純に人が叩いているため音も大きく四分音ピアノの音ばかり聞こえて同時に演奏している意義がわからなかった 。後半の「MusicGen」作曲の二重奏曲も最初は第一部と同様、既存の作曲法ではないということだけが強調されたひたすらガチャガチャした印象だったものの、特に後半《自動ピアノと四分音ピアノのための二重奏プロンプト第2番》では人の手による演奏(大変に難しい演奏だと思われる)と組み合わされた響きに、単に世界初の試みということを超えた面白さ(機械美学?)を感じられた気がした。それは自分の限られた聴取経験からくるものなのか、現代音楽に明るい人にはどう聞こえただろうか。しかしとても楽しめたコンサートだった。

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