淫魔ッチと退魔師趙さん
初めて趙さんと体を交えたときに酩酊状態のまま契約を結ばされて魔界に帰れなくなった春日君。趙さん宅で囲われつつ、すぐ適応して前向きな生活を送るようになる。
人間界で寝ぐらにしていたボロ屋より遥かに快適な暮らしに恩義を感じて、趙さんの手伝いを進んでやりたがる。
裏社会の秩序を乱す魔族を祓うサポートだったり、趙さんがお疲れの時には積極的に家事を引き受ける。
ある日、
「聞き分けのいいフリをして寝首を掻こうって魂胆かな。それともいつか祓われるのにビビって媚びてんの?」
と訊ねてみたところ
「いつまでも世話になりっぱなしじゃ筋が通らないってだけだ。メシに寝床に、デカい風呂にまで入れてもらって毎日贅沢させてもらってるんだからな。感謝してるんだぜ」
と屈託のない笑顔を向けられて、組織のゴタゴタで人間不信に陥ってた趙さんは不覚にもグッときてしまうんだ………
こういった心の交流を重ねてあっという間に恋仲になるし、退魔士と魔族の世直しコンビとして名を馳せていってほしい
「でも毎日限界まで精気を注ぐのは勘弁しちゃくれねぇかな……」
「なんだかんだで春日君、しっかり睡眠取ればピンピンしてるんだし問題ないじゃん」
「そりゃあ丈夫さだけが取り柄だけどよ、しんどくないわけじゃないんだからな!!」