つい最近まで、『暗示的学習』こそが運用能力に繋がる「手続き的知識」を得るために最も有効なのでそれのみを行っていればよいのだと思っていました。しかし最近は「宣言的知識」と「手続き的知識」の「弱いインターフェース」をポジティブに評価してもよいのではないかと思えてきています。具体的な方法論としては庵功雄さんたちが『にほんご これだけ!』に付録にしていた「これだけ したじき」のようなやさしい日本語初級シラバスStep1,2の概略をまとめたプリントのようなものを作って、最初にオリエンテーションを行ってしまって、それをある程度頭に入れておいてもらってから、じゃあここからは行動目標別の会話やトピック別の語りの産出活動を行って、(もちろんときどきFoFで確認しながら)頭での理解を体験的に使える知識として身に付けていきましょうというやりかたです。 #日本語教育 #第二言語習得理論
FoFのようなコミュニケーション活動の中で場面に応じた文法項目の導入や補足説明を適切に行うには、教師の「動的文法教育能力」が必要となる。c.f. 小林ミナhttp://www.acras.jp/?p=7478 #日本語教育 #第二言語習得理論
Step 1 の文法の導入の要点としては
・日本語は常に主語と動詞でできてはおらず、主題部と述部でできており、述部の品詞によって名詞文・動詞文・形容詞文に分類でき、述部だけでも文として成立する。
・初級前半ではですますの丁寧体をもちいる。その語尾変化だけ最初に覚えてしまうと楽。
・あとは、格助詞、終助詞、副詞、疑問詞など。
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