透 @for_a_while@fedibird.com

国はわたしたち（性的マイノリティ）に興味がないし見えてないし、わたしたち（市民）にはバカでいてほしいし税金納めてくれたらあとはどうでもいいんだろうな、と思い知らされながら暮らすの気力がじわじわ減っていく　ゆるやかな絶望

櫛木理宇『氷の致死量』読んだ。面白かった！紹介制の性的マイノリティの会合の描写がよかったし、現実の嫌さが実際の事件を引いて書かれている中で、多分架空の、こういう会合を作中に配置したことこそが救いというか希望だなと思う。ラストも明るくてよかった。子どもと、子どもの砦になってくれる大人の関係性に弱いので、樹里と十和子の生活がもっと読みたい…。

あのオチはミステリとしては拍子抜けだし微妙だけど、SFとしてはよかったね〜となった。ちょっと「わたしたちが光の速さで進めないなら」を思い起こしたというか…。まあでもとにかく掴みが強い話だった。「子どもを返してほしくばマラソンで2時間12分を切れ」て。

倉阪鬼一郎「42.195」読んだ。感想部分だけ隠せたらよかったんだけど、できなさそう（全文隠れる？）なので感想は感想だけで繋げます。

中山可穂『猫背の王子』読んだ。初日の幕が上がるまでのヒリヒリした、でもどこか静謐な時間がよかった。トオルがミチルさんから離れていった理由って結局何？

梨木香歩『家守綺譚』読んだ。犬かわいい。自然の描写が綺麗。虫や人でないものがたくさん出るのは困るけど、あんな家に住みたい…。
自分はエンタメ寄りを多く読んできたんだなーと思った。今まであんまり読んだことのないタイプの小説で、でも面白かった。

欲しい本は山ほどあるのにお金も置く場所もない