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マ×キャ らくがきSS 

耳の後ろ辺りに温度を感じて、目が覚めた。
ううん、と低く唸る自分の声のあと、さらに低い声で名前を呼ばれる。
「す、すまない。寝過ごしたか…?」
「いや、まだ6時だ」
相手の声は吐息混じりだ。
窓に視線を移すと、空はようやく陽が昇りはじめたところだ。しかしどうやら、それより前から、相手は自分を抱き締めながら起きるのを待ってくれていたようだった。
「す、すまないな」
短く謝罪をし、自分から唇を合わせにいく。そのまま、いつもの匂いに包まれながら、マックスの欲望へひたすらに身を任せた。

眼の前にいる相手を大切にしたいと思うのは、自分にとって当たり前の事だ。
だが、それ以上に、誰かを愛おしいと感じる事があるなら、こういう場面なのかもしれない。

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