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【配信後記・2023年8月4日】
気がつけば54ページ目とは、ちょっとした達成です。だいぶ入念に読み込んできたため、繰り返されるテーマやモチーフにも馴染みが出てきました。

バベルの神話はそのようなモチーフのひとつですが、今回はこれをさらに深く掘り下げました。番組中で参照したHiebertの論文は以下です。 jstor.org/stable/27638419

聖書の和訳と英訳をいくつか読み比べることで、神話の特徴がいくつか浮き彫りになりました。その中でも特に印象深かったのが、神が人類を多言語化するときに、言語を「混ぜる」と書かれている点でした。

多様性へ人々をひらくために言語を「混ぜる」という発想はまさにフィネガンズ・ウェイクの方法そのものであり、ジョイスもあるいは神(エホバ)との共通点を意識してこの手法を選択したのかもしれません。

また、今回の配信では「ライブ翻訳」も試してみました。翻訳に集中するとつい口数が少なくなってしまうのですが、思考プロセスをていねいに言語化するのは翻訳においても重要なので、中の人の自己陶冶も兼ねてまたやってみようと思います。

アーカイブ動画: kenjihayakawa.com/portfolio/20

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