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【配信後記・2023年5月26日】
トムとフリスキーという2人の前科者が登場し、後半では泥酔や放尿への参照も多めのページだったので、やや不穏な回になるかと思いましたが、配信中にエレン・ハンリーの話を深堀りし、アイルランドの宗教差別・男女差別の歴史の闇の深さに改めて驚きました。

エレンへの敬意と追悼の意を込めて1911年に作られたサイレント映画『The Colleen Bawn』が、トリニティ・カレッジから公開されています。youtube.com/watch?v=FwR94ukHDd

これと対比をなすのが、イェイツの『The Countess Cathleen』です。そこでは現実とほぼ何の関係もない「高貴の女性(=アイルランド)の自己犠牲」という虚構が演じられます。ブシコやベネディクトの方が、イェイツよりもはるかにアイルランドの地べたの現実と向き合えていたと思います。

キャロルの子ども時代、医学の道を志すきっかけとなった病院が末尾で登場したのは、今回の配信にとってなかなか良いアクセントになりました。

アーカイブ動画: kenjihayakawa.com/portfolio/20

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