車椅子ユーザーへの所見
障害者雇用枠で車椅子使用の職員が何人かいるけど、通勤は自分で車運転したり、家族に送迎してもらったりと人それぞれ。
びっくりしたのはバスを乗り継いで通勤する職員への対応で、まず同じ部署の職員が最寄りのバス停まで誘導→A会社バスの運転士が乗車から下車まで補助→B会社バスの運転士が乗り換え乗車から下車まで補助、という流れで退勤する光景を何度か見かけた。スムーズに連携できるよう、入職当時は何度も練習したらしい。
車椅子ユーザーが公共機関で通勤するためには、これだけ多くの人の助けが必要なんだなと驚かされた。ちょっと考えれば当たり前だけど、身近に当事者がいなければ知らないこと、気づけないことってたくさんある。苦労や工夫を重ねながら毎日職場に通う車椅子の職員も、それを支援する職員やバス運転士も本当に素晴らしい人達だと思う。
そして両者の間には「こうするのが当然である」という清々しいほどの共通認識があるように感じられて、それこそ今の世の中に足りないものじゃないかなあと思う。