16の差別問題について。(この話題が苦手な人は開かないでね!)
16の差別問題に関する感想を見ている中で、
・差別表現がドラマチックすぎ。ライトな暴力表現だと絵にならないからか。
・手篭めにして殺した、とかの惨い想像は無くてもいいディティールなのに、無惨な世界観をこのような方法でしか書けないの? とか
とにかく脚本が酷いと、不満を抱いている人たちの間ではそのように言われているのを見かけた。英語圏でも似たような意見があった。
しかし、実際に目の前に人が酷く差別されるような国に住んでいる人だと、「リアルでも何度も見てきたわ」「ゾッとするほどの生々しさだな」って感想も見かけた。うちの国も一応、昔はそのような世界で、今でもニュースに上がったりするのよね。
だから、様々な価値観のぶつかり合いのようなツリーを見て、差別の定義ってやっぱり経験してきた「世界」次第だなあ、と。実際に見た・聞いたことがないと、共感どころか理解もおそらく難しい。仕方がないことではある。
といっても、「16は所詮はファンタジー、ドラマチックすぎ」って言う人達には、目を閉じれば周りの人が半分バルナバスな世界に一度住んでみてほしくなる。マリウス教に支配されているような世界で、君たちはどう生きるか?