終わったんですか?
そうこうしているうちにむかえたお昼休憩には見計らったように本体が現れた。
今日は私も用があるが…まだ心の準備が…などともだもだしてる内にそれまであったはずの距離はほとんどないほど詰められていた。
な、何?私は用なんて無いけど!?
…ちびいる?
え?ちび?ちび6ならさっきまでそこらに…
しかしカウンターの上にその姿はない。
微かに音のするカウンターの下を覗くと私のチョコを入れた紙袋によじ登っている。
何してるの!?
と紙袋ごとカウンターの上に出すと
この中?と本体が中を覗きちび6を摘み上げる。
そのちび6はあろうことか本命チョコにしがみついていて、ぶらぶらと揺れながらも必死に掴み離さないでいる。
そそそ、そんなものは離しなさい!
と取り上げる前に横からさっとロックマンに取られた。
ちび6も私もロックマンを睨む。
しばらく続いた睨み合いの後、
はぁ。とわざとらしく深いため息をはいたかと思えば、君はこっちでしょ?とちび6をカウンターに降ろす。
そこには、紙袋の向こうから隠れてこちらを覗いているちび7。
そして意を決して紙袋の影から飛び出し、好き!とちび6にチョコを差し出す。
ちび6はあまりの嬉しさにチョコごとちび7を抱きしめました。