『実録企画モノ(卯月妙子)』読んでますがもう寝ないとだな~

『実録企画モノ』【感想】 

けっこう読むのはキツい本。
かなりハードなAVの仕事をこなしながら3歳の子供と病気の夫を支える著者の日常?エッセイ。

2000年発行。
現代の基準ではアウトな表現も多々あるものの、ここまで客観視でき漫画化できるのは並大抵の事じゃないと思う。その点では著者は敬意に値すると思う。

決して希望に満ちた本の内容じゃないしとはいえ、それでも当時はまだAVのギャラが今より高かったんじゃないかと推察しますと、さらに、さらに、読んでて救いがない気持ちに……

3歳の子供が裏ビデオを見ているシーンにさしかかり、一旦読むのを休憩しているところです😱

実録企画モノ(卯月妙子) 【感想2】 

「敬愛する夫亡くして背中一面に和彫入れてるような人が、病気抱えながらもコツコツ手を動かして描いた漫画だったんだ!」
と知れて初めて
「凄絶だ。」
と思えて、初めて本書を愛おしいと感じられた(人におすすめすることは難しい本であることには変わりないんだけれど……)。

実録企画モノ(卯月妙子) 【感想2】 

なぜそれを凄絶と感じたかというと、私も漫画の真似事みたいなものを描いたことがあるからです。死ぬほど大変でした。

障害手帳2級(介助がないと生活できないレベル)の病身、かつ夫の自殺後でありながら漫画を描いて単行本出版……これは尋常じゃない偉業だと思います。

実録企画モノ(卯月妙子) 【感想2】 

90年代の鬼畜系ジャンルで商業的な成功を目指して描かれた本書。現代の倫理観で判断してはいけない本だと思う。

とはいえ個人的に、鬼畜系は大の苦手。卯月妙子さんに関する正しい情報が出てきてる今だからこそ読める本です……(・_・;)。

このインタビューによると自殺した1人目の夫を卯月妙子さんは非常に尊敬していた。

元夫はIQ140超えのアートコーディネーター(今で言うキューレーター?)。実行数年前から自殺は予告していたとのこと。

bunshun.jp/articles/-/53487?de
↑自殺後、彼の戒名と般若心経を背中一面に入れ墨した著者の写真がすごい。

そういう背景を知って、おこがましいのですが、この本を出版した卯月妙子さんの意図が初めて理解できたような気がした。

「供養の意味合いが強かったのかなぁ?」
とか。

セックスワークや過激なAV女優だった過去、病気のことを「凄絶」と評されることの多い著者だけど、個人的にはそれらに関してはあまりそうは思ってなかった…

病気だから【こそ】性産業で働くしかない国なんですもん、日本って。

けど、(続く)

『実録企画モノ(卯月妙子)』の感想書いてて、ここにはCW機能あってよかったとほんっとに、しみじみ、ありがたく思いました。

感想を見ただけでフラッシュバック起こして具合悪くなる人もいるであろう内容の本だから。劇薬の本。

twitterにもぼやかした感想アップしようかな~と思ったけどなんか大変そうだしな......

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『実録企画モノ(卯月妙子)』感想参照まとめ 
[参照]

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