『虎に翼』寅子がデミロマかもしれないという擁護(?)の意見に対しては、「デミロマだとしても作品として『恋に落ちてハッピーエンド』に見える以上、恋愛伴侶規範的であり非常に微妙」と思う。

わたしはAロマンティック/Aセクシュアルスペクトラムが、ロマンスを盛り上げるための「乗り越えるべき壁」にされたり、都合のいい設定として扱われたりするのは反対だよ。
同じような扱い、今までもさんざん見てきた。

“ラブストーリーにAセクシュアルないしAロマンティックが“使われた”とき、恋愛的指向や性的指向が否定されたり、矯正されざるを得ないのは、(あるまじきことですが)分かります。
なぜなら、ラブストーリーとは「恋愛や性愛の成就という『ハッピーエンド』に向かい、さまざまな障害を乗り越えていく」という仕組みをもつものだからです。”
cutmr.blog.fc2.com/blog-entry-

シス男性同士の恋愛関係については考証を入れているのに、Aスペについては入れないのであれば、「後者ならチョロっと適当に出してもいいと思ってらっしゃる?」という気になるし

『虎に翼』見てたら、2019年の朝ドラ『スカーレット』が見たくなって総集編見返してる。
一回異性愛と異性婚を挟むんだけど、そこから喜美子が父を失い、夫とも離婚して、家父長制をはなれて「女」ではなく「人(陶芸家)」になっていく様子がすごくよく描かれてる。

父も夫もいなくなったことで、自分が今日何をするか誰にも報告しなくていいと実感した喜美子の「一人も、ええなぁ」が実感籠もりすぎてて。
シングル女性の表象として、今見ても改めて心に残る

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