「パレスチナへの攻撃を批判するのに『子どもの犠牲』をことさら強調する必要があるのか」
という疑問がたまに流れてくるのだけど、でも実際、ガザは若年人口が多いために、攻撃を受けると必然的に子どもの犠牲が多くなるんだそうだ。
ガザでは6割が24歳以下で、平均年齢は18歳。
イスラエル軍は、若者を狙うときに意図的に脚を狙い、しかも傷口の周囲をずたずたに切り裂くような国際法に違反するような弾丸を用いて、あえて一生にわたる障碍を残すというようなことをやっている。
これも、イラン・パペが言うところの「漸進的(ゆっくりと進む)ジェノサイド」の一側面なのだと思う。
今起こっている殺戮が終わればいいのではない。
民族浄化はこの75年、止まることなくすすみ続けていて、それを今の子どもが大人になるまでか、それともそのまた子どもにも宿痾を背合わせるのか、いつになったら止められるのかということなのだと思う。
講義は↓からYouTube上で見られる
https://www.youtube.com/watch?si=rIybCfHYTr2U2BXV&v=-baPSQIgcGc&feature=youtu.be
「今回のガザの人道危機に関し日本もすぐに資金援助を決めたが、政治的解決なき人道支援はジェノサイドへの加担だ」と。
国境なき医師団の元会長がノーベル平和賞のスピーチで言っていたことが、昔はよく分からなかったけど、ようやく分かった気がする。
“人道援助が戦争の道具として交戦中の勢力に利用されることもあります。そしてもっと深刻なことには、国際社会によって人道援助活動が軍事活動化されつつあるのです。
枠組みが機能しないこういった状況下では、私たちは声を大にして政治家たちの自覚を促します。責任逃れはできないことをわからせるのです。人道主義は戦争を終わらせ、平和を築く道具ではありません。人道主義は政治の失敗に対する市民の答えなのです。短期的に即実行されるものですが、長期的に求められる政治責任を消し去ることはできません。”
https://www.msf.or.jp/about/nobel/index2.html
2014年、イスラエルのネタニヤフ首相と日本の安倍元首相は戦略的パートナーシップ関係を結ぶことを決めている。
イスラエルの暴虐をゆるすことに、わたしたちも明確に加担してきたのだなと思った。