>ビーガン食品を避ける行動は、「心理的リアクタンス」から来ていることもある。これは、自分の選択肢が制限されていると感じたときに生じる、自由を回復しようとする精神的・感情的な反発のことで、1960年代に提唱されて以来、広く研究されている。
米クレアモント大学院大学で心理的リアクタンスを研究している心理学教授のジェイソン・シーゲル氏によれば、心理的リアクタンスによる行動は、論理的でなかったり、なんの役にも立たなかったりすることがあるという。
(中略)
気候変動対策の2050年の目標を達成するためには、食肉の消費量の多い米国などの国々は、その量を早く減らさなければならない。
しかし、環境問題の専門家たちは、すべての人にベジタリアンやビーガンになることを勧めているわけではない。できれば植物由来の食事を増やすことを勧めているにすぎない。ウェイト氏は、「牛肉の消費量の3分の1を豆に変えれば、あなたの食事が気候に及ぼす影響を15%減らすことができます」と言う。
週一肉を食べない生活(ミートフリーマンデー)に変えてみるのでもいいと思う。ヴィーガンじゃなくても肉の消費量は減らせる。
「ヴィーガン」か「肉食」かという二項対立的に語るのがみんな大好きだけど、その争いには大した意味がない。重要なのは人間社会全体の環境への負荷を減らすこと