職務質問を任意だからと拒否したら、おそらく私の指輪を見て「結婚してますよね? 協力してくれないと、たとえば、もし奥さんが犯罪に巻き込まれる〈た〉とき、その犯人を(同様の職務質問に、同様に協力してもらうことで)事前に止めることができなくなっちゃう」というような、ものすごくアクロバティックなロジックを披露された。
カギカッコ内の文章がおかしいのは、先方の論理構造が破綻しているからです。文字にすると、さすがき頭がしんどい。
これは「協力しないと助けないぞ」という脅迫ではなく、「あなたが協力してくれることで、(可能的)犯罪者も、犯行前に職務質問に協力してくれて、未然に犯罪が防げます」という優しい説得です。
常人に考えられるようなロジックではないので、この警察官本人の問題でなく、組織的に「学習」しているのではないかなと私は考えています。