学年が上がるにつれて従兄の恋心が周りにバレまくっているんだが 

「お前馬鹿なの?」
「馬鹿って言った方が馬鹿なんだからね!」
ドカンと炎と氷をぶつけ合う。捻くれ者の従兄弟の恋は、暗黙の了解だった。
 従兄弟の想い人はナナリー・ヘル。珍しい氷型の少女で平民だった。貴族ばかりがいるクラスで萎縮するかと思いきや、隣の席の従兄弟がちょっかいを掛ける為変に浮く事もなく、(無駄に目立ってはいたが)クラスに馴染むのも早かった。
あいつらは馬が合うのか合わないのか、しょっちゅう喧嘩しては髪を燃やしたり、腕を凍らせたり。端から見てもお互いに特別視している事は明白だった。
学年が上がり、互いに呼び名が変わっても二人の関係は変わらず。そうなるとナナリーを敵視する子女達も出てくるが、その辺りの対応は流石にあいつだった。
「おいアルウェス、あまり一人に構い過ぎるなよ」
「はぁ…仕方ないんですよ、殿下。僕は鬱陶しいのを追い払ってるだけなので」
 ほとほと迷惑しているんです。そう言う顔は嬉々として、ずっと唯一人を映していた。最初からずっと今日に至るまで。そしてきっとこれからもずっと。
「程々にしておけよ」
「ははっ、で「ようやく見つけたわよ!! ロックマン勝負!!」
「何、馬鹿氷」
 うきうきしてる顔、全然隠せてないぞ。

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最高最高最高ですー!!!! 

@izayoi_67 暗黙の了解(7ちゃんだけ分かっていない)な67最高すぎてありがとうございますー!!!!6が楽しそうにうきうきしているのも6の恋が一生ものなのもお見通しな王子、最っっっ高すぎますー!!流石シュテ戦で6が楽しそうだったと発言したお方……!!
何回読み返してもにやにやにまにまと顔がすごいことになってしまいます!ありがとうございますー!!!!

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