なんかTwitterを見てみたら(局所的に)セジウィックブームになっていて、NHKのフェミニズム番組の影響らしいのですが、いやセジウィックは確かにクィア理論史ではとても重要な人だけど、でも同時にセジウィックってほぼほぼゲイ男性ばっかり見てる人でもあるし(多分「女性」みたいなのにそこまで興味ないと思う)、何より基本的に文学研究だけれども、特定の文脈において読むと直観的ではあるけれども同時に非常に鋭い政治的・文化的な観察でもあることがわかる、というようなものを書く人で(例えば「クローゼット」についてとか、「ホモソーシャルな欲望」という定式化とか、「複数性」とか「情動」とかについても)、要するにある程度の背景知識がなければちっとも読めない人なので、「なぜそこでセジウィック…」という気持ちは割とあります。
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元も子もないことを言えば、この社会はデフォルトでトランス差別的に設計されていて、多くの人にとってはトランスジェンダーなどどうでもいい存在なんだろう。だから、トランスの権利擁護やトランスの経験に根ざして正面から社会正義を訴えるような本がたくさん売れるなんて、誰も考えない。むしろ、トランスの存在を馬鹿にしたり、その政治的要求を「過激だ」と揶揄したりするような言説の方が、人々の受けが良いと考える人が出てくる方が自然だ。
でも、待ってほしい。ヘイトや冷笑主義に魂を売る前に、出版社には踏みとどまってほしい。日本にはまだ、『トランスジェンダー問題』がきちんと売れる土壌がある。知的なニーズがある。もちろんこんな分厚い本が読めるような生活上の余裕がある人は限られているし、そうした余裕は社会からますます切り詰められている。それでも、まだこのが売れるだけの需要が、ちゃんとある。」
そうなんだよね。
それと同時に、もの凄く苦い世代的自戒も込めて、それだけじゃないんだ、とも思う。
当アカウントのインスタについて。
トランスジェンダー認知週間のときは、トランス関連の本を3冊とりあげた。
時々、フェミニズム関連の本もとりあげている。
インスタのいいところは、twitterの数ツイート分を1投稿で済ませられる点と、変なヤツが絡んでこないところ。
今日はトランスジェンダー認知週間の最終日。
今朝更新したインスタでは、トランス女性(中学生なので、少女と言うべきだが)が主人公の物語をとりあげてみた。
今週はトランスジェンダー認知週間なので、今朝更新したインスタでは、トランス男性(中学生なので少年と言うべきだが)が主人公の作品をとりあげてみた。
出版、ジェンダー関連、政治 。LGBTのG🏳️🌈。intellectual feminist。GCはフェミニズムに非ず。
インスタで本に関するエッセイも投稿中。https://instagram.com/frederic_manheim/
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