『まほり』上巻を読み始めたが序盤からかなり不穏だ。文体も耽美で不穏さを増長。変な夢を見そう

耽美な文体は序盤のみだったが、田舎の因習ミステリー?の不気味さは最後まで継続。京極夏彦などは遠い昔に読んだきりで不気味系への免疫が低下していたところに不意打ちをくらうの巻。

読んでいて思い出したのは「神社と寺の区別がつかない」という同僚の発言。本人は恐らく“行く機会もほぼないし興味もないからふたつを判別できていない”の意で言っていたのだと思うが、
私はその時、そりゃ神仏習合していた歴史の方が長いのだから混同して当たり前だよな…ととっさに思ったのだった。日本では人間が仏になったり神になったりするのはこの宗教観に由来するのかもね。節操ないな。この節操なしな点は作中でも事細かに指摘されていてつい笑ってしまった。
『中空構造日本の深層』河合隼雄も想起したのでこちらも読み返してみるつもり。

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少し前にBBCの記事が拡散されていたけれども、その中で、日本の近代は表面的なものであって、本質は江戸から変わっていないと書かれていたが、私もずっとそう思っている。(というか西欧文脈における近代は日本にはなかったし今も経ていないと考えている。私の個人的な考えです。)このミステリーを読んでますますその意を確かなものにしてしまったな〜。は〜、気持ち悪かった。(褒めている)

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