こんばんは、Misskeyの旅人。
君は街に響くラッパの音を聞いたことがあるだろうか。
この世界の日本という国。その国の昭和の時代にはこの音がよく聞こえていたという。
豆腐の移動販売だ。
特長的な二音の音色で家々に豆腐の存在を教えてくれる。
夕食に使う豆腐を買う住民たち。
それが在りし日の、日本の風景だったと聞いているよ。
令和の時代になった今。
信じられるだろうか。
ラッパの音が、夕暮れの下北沢に響き渡るんだ。
下北沢の北部に、夕方になると豆腐屋のラッパの音が響くのはかねてより知っていた。
しかもこのラッパの音はたったの一音だ。
広く知られている豆腐屋の音とは異なる。
私はその音を聞くたびに、住宅街を走った。
だがなかなか見つけられないんだ。
住宅地というのは密集しているので、洞窟でもないのに音が反響する。正確な音の出どころが特定しにくいんだ。
更には、ゆっくりであるにせよ豆腐屋の荷台は移動していく。
私は幾度も探す機会を得たが、見つけられずにいたんだ。
昨日までは。
遂に、私は一丁の豆腐を買うことができた。
何年越しの、待望の豆腐だ。
壽屋豆腐は大正に創業され、週に数度、下北沢の北部を移動販売する。
丁寧に手作りされた豆腐はしっかりとしているが、口に入れればほろりとほどける。
確かな大豆の味わい。これがこの街の一角に住む人々の生活を支えていたんだ。
あまり若い女性が買いに来ないようで、声をかけた際には驚かれてしまった。
お騒がせして申し訳ない;
派手な見た目の私に、ご主人は親切に販売日程や商品の説明をしてくれた。
またラッパの音を聞いたら、必ず買うよ。
次も見つけられたなら良いのだが……。
インターネット社会と言われた現代なのに、だ。
いくら探しても移動販売のこともラッパのことも一切出てこない。
まさに現地の人間のみが知り得る情報。
下北沢の住民だけが聞ける、一音だけのラッパ。
また一段と、私はこの地に馴染めた気がするんだ。
下北沢に詳しいと豪語する者が目の前に現れ優位に立とうとしても、もはや臆することはない。
「君はラッパの音を聞いたか?」
これから、私はそう質問するのだろう。
私もオッペンハイマー見てみたいけど、それは怖いもの見たさであって、炎上するリスクと天秤に掛けてそんなバクチは張れないと踏んでるだろう配給サイドを責める気にもなりません。Netflixなら空気読まずに配信してくれるかもしれないが、初手配信とかノーランの意には沿わんじゃろうなぁと勝手に思う。
ディレイラくんまたけったいなこと言い出したな。きゅうりの一本漬けビールって…
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