フォロー

「遺灰は語る」鑑賞。

「ノーベル賞作家の遺灰を故郷に届ける。」あらすじを文章にするのは容易だがコンセプトを他人に紹介するのは何故か難しい。
何故なのか?自分なりに考えたが、『死の先の人生』つまり『死後の世界』を描いているせいなのかもしれない。そして、幽霊になって現世を漂うとかではなく、実にリアリティ溢れる『死後の世界』を描いているせいかも?
洒脱に、だが軽すぎず死を描けるのは、老年由来なのかそれともタヴィアーニ監督が元々持ち合わせているものなのか?他の作品を観てないので、正直その辺りはわからないけどとても心地よい。遺灰を埋葬する岩を見つけたときの芸術家が軽やかにステップするシーン好きだった。
パンフレットによると、この逸話はイタリアでは有名な話らしく色んな作家が作品にしているらしいので見比べてみたら面白いんだろうな。あとオマージュに溢れている作品なので引用元について書いてるパンフレットはマストバイかも。
「定めだから」という台詞、よくわからなかったなと思ったら監督も上手く説明出来ないものと述べていて、ちょっと嬉しくなった。「よくわからない。」というのが正しい答えだったようで。
原題と邦題が全く違うけど、珍しく?邦題結構いいなと思った。ポスターも日本版好きだな。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。