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『寄生獣』読んどる。 

新一が命の危機に陥ったのをきっかけに細かく分かれたミギーの分身が全身に行き渡り、新一の思考にまでも影響し始めたんでは、という展開になったあたり。
ミギーは「君は精神的に強くなった。人間的にというより生物として。物事に動じなくなり、合理的になり、落ち込んでもすぐ立ち直るようになった」といったことを新一に言う。
無駄に動じず気持ちはさっさと切り替えれば合理的に生きられる。メンタルをそういう状態にするための指南は今やあちこちで見るようになったけど、ミギーによればそれは人間性の成長ではなく生物としての強さという種類のものなんだなぁ

新一とミギーが話してるとこを見てると、「対話」だなって思う 

お互い「自分はこう考えてる」ということを言葉にし、聞いた方は「へー寄生生物って(人間って)そういう考え方をするんだ」という反応をし、ケンカもし…。
完全に人を乗っ取った寄生生物と人間とは圧倒的な力の差があり、捕食しされる関係で、そこに対話の生まれる余地は無い。
ミギーと新一の組み合わせは、他の寄生生物からは中途半端と言われるように寄生生物としてはなりそこないで、
新一も自分の正体を他の人達から隠さなければならない存在になっていて、そのため周りとの齟齬が生じ孤独になってしまっている。
それぞれの種の中で外れ者になった者同士だけが、自分と違う種と対話が出来てる…面白いなあ

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