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読了 長谷川博一/殺人者はいかに誕生したか「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く 

感想を書くのを迷ったが書くことにしてみた。
某Twitterでは事件系の感想を書くと、結構荒れたイメージがどうしても拭えない。

一章から宅間守との手紙や接見が始まる。
更に宮崎勤、畠山鈴香、加藤智大、小林薫と続く。
他にもいたものの自分は覚えていない事件だったり、匿名だったりした。
個人的にはやはり宅間守、宮崎勤、畠山鈴香、加藤智大に関してはかなり興味深いものだった。

著者自身が直接面会時にいわゆる心理テストを行ったりするのだが、その結果が本当に興味深いもので、更に比較するとその傾向と彼らの内面が浮き彫りになり面白かった。

重大な犯罪を犯す人は子供時代の環境が…、というのが定説になりつつあるが、登場した彼らはまさにその典型例。
もっと早い段階で然るべき機関に受診したりしていたら、もしかしたら違う未来があったのかもしれない。

中には自分の性衝動を抑えることが出来ず、通院やカウンセリングを受けていたり果には去勢手術をするために闇医者を探すことまでした被告人もいた。

実際に彼らと会った人のルポはとても貴重なものだと思う

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