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読了 町田そのこ/52ヘルツのクジラたち 

率直な感想としては、こういうことは世間では当たり前に起きていることで、現実ではその声はなかなか拾われることがないまま終わってしまうよね…。というもの。

ただ当然ながら物語なわけで、そことしてはとてもよく出来ていたと思う。
あまりにポンポンと進んでいくのでなかなか登場人物に感情移入できなかった。
唯一理解できたのは「52」の母親だ。
いい親でもなければいい人間でもなかったけど、こういう被害者もいるよなー!という感じ。
一番わかり易いヒール役であり、一番の被害者だったのでは?と思ってしまうほど。

実際の52Hzの鯨は、奇形の個体か、混血個体か、実は人間が考えていたより帯域が広かったのでは説があったりしつつも、未だにちゃんと解明出来ていなかったり特定も出来ていなくてロマンがある。
そんな「52」は昔から興味があって好きだった。
本書が出た時に「52」関連の書籍だと思ってときめいた思い出がある。

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