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読了 森見登美彦/シャーロック・ホームズの凱旋 

森見登美彦の新作。

ホームズの世界と京都の街がまさかのがっちゃんこ!
ベーカー街221Bは寺町通221Bに。
京都の街中に女王の宮殿やビッグ・ベンがある世界。

ワトソンやメアリ、ハドソンさん、レストレードなどお馴染みの面々から、モリアーティ教授、アイリーン・アドラーも登場する。
とくに後の2人は意外な役で…。

森見登美彦の世界で描かれるホームズ話かと思いきや段々と雲行きが怪しくなりはじめ、気付けば通常のホームズの世界になっており、更に京都に戻ってくるという入れ子構造は同著者の「熱帯」を少しだけ思い出した。

意外すぎる役を与えられたキャラクターたち、パラレルワールド的なSF感ある作風、京都とイギリス ロンドンがごちゃごちゃになった世界観、どれも面白くて好き。

体調が良いときにもう一度通して一気に読みたい作品。
SF要素で言えば、「四畳半タイムマシンブルース」に通ずるところもあるのかな?
でもあっちは時間移動のSFだから違うかな?

ドイルのホームズシリーズを読み返したくなった。
一番好きなのはやっぱり延原訳の新潮版。
表紙がエンボス加工されていておしゃれだし、読みやすい!

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