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読了 M・W・クレイヴン/キュレーターの殺人 

ワシントン・ポーシリーズ3作目。

起こりから結末まで哀しすぎる1冊だった。
事件の内容も、動機も発端も、本当の被害者の心理的状態や真相を知ることになったとしたら、その計り知れない重さやショックも、黒幕の結末も、ポーが選んだ選択も。
真っ黒な闇に触れてしまったブラッドショーの今後が心配。

今ではあまり聞かなくなった"ブルーウェールチャレンジ"(青い鯨)が事件に大きく関わってくる。
2016、2017年くらいから実際に始まったこのチャレンジ、ゲーム。
世界的にかなり大きな問題となっていた。
作内でも実際のそれと同様、人間心理を上手く操って使われる。
あと事件解決の一部に"イエロードットトラッキング"が使われていたのには、渋い!!と思わされた。

本作の肝である一連の黒幕についての感想を書くと必然的にネタバレに繋がるので書けないのが残念。
ポーはまたしてもとんでもない重荷を背負わされることになってしまった。
それでも海を越えてFBI捜査官の知り合いが出来たのは、彼の出生に関する真実を知るのに大きな役に立ちそう。
ここに関しても少しずつ物語は動いているので、楽しみではある。

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