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読了 中山七里/笑え、シャイロック 

銀行物の作品。
取っ付きにくいかな、と思ったけど意外と読みやすかったです。
とは言っても耳慣れない言葉が出たりしましたが…。

主人公の回収屋さんがとんでもない上司の刺殺事件を受けて後を継ぐのですが、流石にちょっと都合好く進み過ぎ?と思ってしまいました。
それはさておき、中山作品では馴染みの団体が多数出て来て、ここでも活躍してたんだとなりました。

主人公の恋人の存在がとても大きいのが印象的で、こんな"人間ができた人"がいて堪るか!と悔し涙を流しつつ読み進めていました。

おやおや、意外性のまったくない人物が犯人でしたね、と高を括っていたら最後にしっかり引っ繰り返されました。
あからさまなミスリードに尻尾振って引っかかりました。
あ、そういえばそんな人いたわ!という人物が出てきて納得の結末です。

銀行屋さん、回収屋さんに対する解像度がもっと高ければ更におもしろい部分があったのかもしれません。

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