読了 辻村深月/ふちなしのかがみ
短編集。
子供の死が共通した作品でした。
学校の怪談、呪い(まじない)や占いの類、都市伝説、死者と生者の交流などがそれぞれテーマにあり、どこか懐かしくもあり切なく、物哀しくもあるという物語でした。
子供の死=救われない、重たい物語 という印象がある中、子供の頃に読んだ学校の怪談や都市伝説の本や観たテレビ番組なんかを思い出すような懐かしさがありました。
ただ、「おとうさん、したいがあるよ」という作品に関しては読み返しても考察のしようがないな…と諦めた不思議物語でした。
不条理ものになるのかな ?
カフカの「変身」を初めて読んだときと同じような???が浮かびました。
あとで解説サイトをいくつか見てみようかな
夏の終わりを感じる、そんな1冊で季節的にもちょうど良かったなという読後感でした。