昨日今日の虎に翼(批判的な感想)
直言の告白の途中からコミカルな音楽が流れ出してほっこり感が強まるのもグロテスクだと思った。
完全無欠の団結家族だった猪爪家にひびが入って、寅子の中に父への不信や葛藤が生まれたりして、死後どう悼んで死者と付き合っていくかに微妙な襞が生まれる……みたいな話、にはならないよねえ……。ここからどう展開するにしても直言はもう免罪されちゃう気がするんですが。
娘を所有物扱いしていた過去を告白して気持ちよくなってる父に、当の娘がこれまでの感謝を述べてうるうるするのが家父長制礼賛じゃなかったらなんなんだ……?いやほんとなんじゃこりゃ。