『もののけ姫』のラスト、おおむね『平成狸合戦ぽんぽこ』と同型なんだけど、圧倒的に絶望感が足りてなくて、なんならハッピーエンドに見えてしまいそうなくらいの明るさ(曲によるところが大きい)なのはどうなのかね、と思っている。
「アシタカとサン」は『かぐや姫の物語』における「天人の音楽」と同じ役割のものとして納得してはいるけれども。
久石譲の長調の曲は明るい中にどこか寂寥感があって好きなんだけど、「アシタカとサン」に関してはちょっと場違いな爽やかさだなと思う。その場違いさが「天人の音楽」効果をもたらしている。そんなふうに見る人は少数派かもしれないけど。
「アシタカとサン」はラストが決まっていなかったと思われるイメージアルバムの頃からほぼ変わってないしそういう演出意図ではないですけれども