自分の意志の話でいうと群雲のフウガとナギさんの話(ネタバレ)
ナギさんが巻き込まれた可哀想な人、じゃなくて自分の意志で自分の幸せのために、したたかさをもってああいう形におさまったところがすごく好き
フウガの生い立ち、劣等感に思うところはあるしフウガも悲しい人だったとは思うが、自分がどうしたいか、どうすれば幸せになれるか、フウガは向き合って手を伸ばすことができなかったんだなと思うとああいう結末になったのはそういうフウガ自身の向き合えなかった弱さなんだよなあ………とも思う 本当に欲しいものを口に出せなかった
フウガのキャラ造形、ただ哀れみや同情を誘うわけでもなく、しかしとことん下衆の悪党として嫌われるキャラでもなく、フウガが選んだ道は絶対に良くなかったし同情では片付けられないけど納得もできる部分はあるしキャラとして嫌いにはなれない…なぜか惹かれる部分もある……倫理観とキャラクターとしての魅力の絶妙なラインをいっている………こう考え出すとめちゃくちゃすごいな……
フウガとモクマさん(チェズモクの人の感想)
フウガについてモクマさんが責任を感じているのを見ると、確かにifはあったかもしれないけどそれはモクマさんだけが責任を感じるべきことでは決してないし…そんなモクマさんが好きだけど………
でも今そのモクマさんの隣に、フウガに対してあんなふうにばっさり斬る、里の人間でないからこそ冷静にみられるチェズレイがいることはすごく大きいなーーと思うのでした
しかし今のモクマさんはチェズレイに対して「(過去のお前に会えたとして、未来が変わるのを防ぐために)黙って地獄へ送り返す」って言うんだよなあ!!!!って思うと
多分それはモクマさん自身にも返ることで……………今のモクマさんにとって一番大事にしたい世界は、こうしてチェズレイと出会って隣にいる今だから、フウガに対して過去を悔やんでifを考えたとしても、それでもモクマさんはこれまでの過去を全部まるっと辿ってでもチェズレイに会いたいと思ってるんだろうなっていうのが…………
今のモクマさんはちゃんと今とこれからに生きてる