所謂「ライフステージ」という言葉が表すものに馴染める場面があまりなくて。
それは多分「人間は〇〇歳くらいになったら皆これをやっておくべき」……のような、世界の一部でしか通用しない規範にさほど同意できないからかもしれない、と思う。
もちろん、例えば生まれてから成長し、最盛期を迎えた体力が衰えていく、そういう身体面での不可避かつ普遍的な推移から「元気に動けるうちにやっておいた方が良いこと」などが語られるのはよーく理解できるのですが。
「いい歳して〇〇の状態にないのはおかしい」みたいな言説の方は、なかなか難しい。
仮にそう問われれば、私の方からむしろ尋ねたくなるのは、ではどのように生きるのが〈正解〉なのですか? ということで……。
誰もその質問に答えられないのに、根拠のないまま要請はされる。
昔から不思議だと思っていました。
人生、数年後どころか明日にも何か大きな変化に見舞われる可能性があるので、全てを予測して動くのは難しいし、さらに思いがけない場所に連れて行かれる面白さもある。
また、これはもう自分の性質の問題なのですが、昨日やりたかったことと明日やってみたいことが往々にして異なるので、周囲を著しく戸惑わせたり悲しませたりしない範囲で自由にやれないと、ちょっと生きる意義が失われるなと感じた夕方でした。