藤岡換太郎「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち〈地球の謎解き〉シリーズ (ブルーバックス)」講談社 Kindle版
p.21
「最初の元素の誕生は、約138億年前の宇宙開闢にまでさかのぼります。」
「宇宙のはじまりこそ一瞬だったものの、そのあと万物のもととなる元素ができあがるまでには38万年もかかったというわけです。もっとも、それとて宇宙の歴史から見ればごくわずかな時間にすぎないのですが。」……
人間からすれば永劫に近い年月を生きているような存在にとても心を傾けているため、もしもその者が目の前に現れ、こういう事柄を述べ始めたら、きっと高揚して頭の血管が切れてしまうだろうと思う。
誰も実際に見たことがなく、聞いたこともない(できない)領域で起こったことを、得た材料をもとにして想定したり、仮説を立てたりする物理学の一角。
このまえ長者ケ原考古館(縄文時代の玉作集落遺跡がある場所)に行ったら、館内で放映されていた紹介ムービー的なものの語り手がヒスイの妖精だというキャラクター(スイテンくん)で、曰く「5000年前からここにいる」らしくて。
その台詞を聞いた途端に「良」の気持ちが溢れて仕方がなくなった。