桔梗と志摩の間にある可能性と割り切りの両方を含んだ関係がまぁ相当好きなんだけど、ゆたかがも少し大きくなってハムちゃんが出て行った後の桔梗家に、さしたる訪問の理由もなくかつての相棒の同伴を必要とせず出入りする、半分家族みたいな親戚みたいな友達みたいなそうでもないような、名前のつけにくいポジションの志摩一未はいると思う。
お互いぼんやり想いあってはいるけどどうにかなろうというわけでもない、でも打ちのめされたときには側に寄り添って、いやあの弱みを見せない二人が相手にだけは多少寄りかかれるようなそういう関係が、10話のキャッキャもウフフもなかった夜の先にあったら。
ゆたか、高校の進路面談に桔梗の代理でやってきた志摩のこと迷いなく『志摩はおれの家族』って言うでしょ?それ聞いてさすがに『おい』って桔梗からの委任状差し出した志摩に、帰り道でああいうこと外で言うなって嗜められて、『だっておれにとって志摩ってずっとそうだし、母さんだって当然そうだと思うよおれは』って返されて、もしかしてちゃんとケジメつけるべきなのか?今更!?って大混乱する40代後半の志摩一未。

そこに至るまでの間ほんとーーーーうにキャッキャもウフフもなかったかというと、手くらい握った事あるんじゃないかと思うしなんなら10話でも映さなかっただけで指先触れたんじゃないか、そういう雰囲気を察知して桔梗さんは旦那さんの写真に部下を紹介しはじめたんじゃないか、なんてね…
定年退職してやっとこさ、ゆたかが巣立った後の家で茶でも飲みながら『籍入れませんか?これからのこともあるし、俺はもう警察官じゃない』って言えて、今更か!って爆笑された後まぁいいかもねそれも。これからもよろしくね。ってきれいに笑う桔梗さんをどんな顔して見るんだよおまえは志摩一未!!

なおこの世界線では相棒解散後まもなく伊吹は家庭を持ちます。多分相手はハムちゃんではないかな…
部署が変わりもしかしたら階級も違う時期があったとしても、さらに独身と妻帯者で生活や属性が変わり合わせられる部分が今より少なくなったとしても、404にとってお互いが無二の存在であることは最後まで変わらないと思うので。
伊吹藍の結婚の報告を聞いたときの志摩一未の心の動きを…知りたいですね…

ああ語弊があった、たぶん伊吹はハムちゃんと結婚するわけではないと思うの意味。
だれにでも等しく心を砕こうとする伊吹が自分のためにひとりの相手を選ぶことがあってもいいと思うし、404がお互いとの結びつき以外のよすがをそれぞれに持つ世界のことも考えておきたいので…

それにしても伊吹藍の結婚が全然イメージわかないので伊吹藍は結婚しないのかもな(無責任)
伊吹の結婚の報告を受ける志摩一未が見たいだけかお前は。その通りですね…
伊吹とハムちゃんはうまくいきそうだけども、今のハムちゃんは伊吹を必要としてないと思うし。

なおこれら異性愛規範に満ちたは公式の描写を前提としておりますのでご容赦ください…

ハムちゃと桔梗さんの間にあるものは家族のそれとういよりやはりシスターフッドかなぁ。仕事見つけたあと多分ハムちゃんは早く独り立ちすべきと思ってるし口にもするんだけど、桔梗さんはいつまでだっていていいんだし、家借りるにしても先立つものが必要でしょうって言うし、実際まだ低学年のゆたかとの生活にはもう一人大人がいた方がいいに決まってるのはお互いあえて言わないけど分かってて、ハムちゃんもなんだかんだでそれから2年くらいは桔梗家で過ごすことになる。桔梗さんは足枷になりたくないからゆたかのためにいて欲しいとは言えないし、ハムちゃんは恩着せがましいことを言いたくなくて。
4年にもなれば夕方から夜までひとりでも大丈夫だし、桔梗さんが夜勤で遅くなるときはハムちゃんに泊まりに来てもらえる。10歳のゆたかはひとりで一晩過ごすくらい何でもないと言い張るけど、子どもを夜一人にできない。ただそれもあまり頻繁だとハムちゃんに申し訳ないので、管内で帳場が立つような時には志摩や伊吹の出番。志摩のマンションに泊まりに行ったり伊吹の部屋で過ごしたり、うち泊まってけよって誘われて流石にそれはムリと固辞する志摩。なんで〜一緒にゲームしようぜ風呂入ろうぜって食い下がるゆたかに、志摩は大人のケジメなのってちょっと困ったように笑う…

MIU404の最大の矛盾は6年前たぶんヒラの機捜隊員だった桔梗さんがゆたかをひとりで産んでどうやって育てながら働き隊長までキャリアアップを果たしたのかってことですよね…出産前に班長まで行ってて上坂の事件の時はたまたまイレギュラーで陣馬さんと組んでたか、桔梗さんが班長で陣馬さんがヒラだったとか??ねぇよなそれはさすがに。
なのでハムちゃんの存在、桔梗さんとしては匿ってあげてるけどものすごい助かってたと思うのよ。それまでゆたかを昼夜問わず保育園や託児所にお願いしながらなんとか一人で夜勤ありの仕事してたはずだから。それって桔梗さんにもゆたかにもものすごいタフな状況で、より責任の重い、緊急時に替えのきかない立場に昇進するのを躊躇うには十分すぎるから。
桔梗さんとハムちゃんの間に流れる戦友としての空気感には、対エトリだけじゃない生活を共に営み子どもを育てるものたちのパートナーシップみたいなものも見ちゃうんだよな私は…

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だからハムちゃんが家を出るとき、あのリビングで作り置きのおかずで氷結を飲みながらお礼を言うのは桔梗さんで、『今までありがとう、あなたがいたから私とゆたかはこれまでやってこれた。支えてくれて、一緒に頑張ってくれてありがとう。楽しかったね』って言われてハムちゃんはまた泣かされる
桔梗家のレシピも、ハムちゃんの手料理も、どっちもゆたかにとってはウチの味になってるし、ハムちゃんがいなくなった後も、レジ袋の収納仕方だとか洗濯物の畳み方だとか桔梗さんが大雑把だった部分に、ハムちゃんのやり方がずっと受け継がれる。

たとえどんなに今が最高でも、変わっていく未来が全然見えなかったとしても、伊吹藍なら行きたい方へ潮目を読みながら時には風に逆らってでも軽やかに飛躍していくイメージがある。そのとき想起されるのは眩しい光の中へ迷いなく跳びこむ背中で、志摩一未は少し距離を取ってでも背中ではなくその横顔を見ていたくてアクセルを踏む
それは異動かもしれないし結婚かもしれないし、404はやっぱり家族でも友達でもなかったのだけど、どんなに伸びても切れない糸があって、それは時々消えてしまったように見えるときもあるし場所にも制度にも保証されないものだから時々手入れが必要なんだけど、ふたりにとって絶対に切ることができない糸だってちゃんとわかっている

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