2024年5月5日、突如として発表された友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』のハヤカワ文庫化に騒然となった出版業界。一夜明け、私は実家の本棚にあったはずの単行本を求め、実家までの徒歩15分の道のりをキックボードで駆け抜けていた。そのときである。私に天啓がやってきたのは。
『『百年の孤独』を代わりに読む』を代わりに読まねばならない。
そうして私は、『『『百年の孤独』を代わりに読む』を代わりに読む』という、もはやなにをやっても正解になりうる試みを始めるのだった。代わりに読むとはどういうことかを探究した本を代わりに読むとはどういうことなのだろうか。いまの私にはなにもわからない。絶対にたのしいだろう、ということ以外は。
友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』(早川書房)、予約受付中。
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