敵堕ちした心操くんでも、山田でも、人を殺すたびに相澤の所へその殺した人の一部だったり身に付けていた物だったものが送られてくる。
その度に、相澤が俺のせいでって気に病んで泣きそうなる、若しくは泣く姿が見たい。じわじわ抉っていって欲しい。
でも、そもそも敵堕ちしたのは、相澤をぞんざいに扱い搾取し続ける世界に腹が立ち、相澤の愛する、守ろうとする世界を壊し、守るものが無い、相澤がヒーローをしなくていい世界を作ろうと考えたからなので、毎度何かしらの遺物を送ってくるのは、『ほら、お前のためにこんなに頑張ってるよ。褒めて』っていう意味。
……っていう、こういう話し凄く好きです。
目の前で人を殺す山田or心操を追いかけて、追い詰めるけど、逆に人気の無い所に誘い込まれてて壁に押し付けられて、逃げられるけど逃げる事が出来なくて……って、嫌だと言いながら抗えずに揺さぶられる相澤くん、泣きながら下唇噛み締め、せめて声だけは出すもんかって必死に嬌声を抑えながら、最後に今まで自分を犯していた相手が立ち去って初めて、その熱を追うように、口にすることを自分に許せなくなった名を呟いて欲しい。勿論、嗚咽混じりに。
遠くも無い昔に、共に同じ方向を向いて隣にはお前がいたはずなのに……気付けば誰よりも遠い背中……なんかそんな歌があったような。なかったような。