続き。俺は仕事と食事の途中でこんなめにあって、嫌だな。こういう追われてる感じが。と思っていると、炭酸(本物)が出てきて、本当に『モンモンモン』を俺にくれていいのかと聞いてきた。俺は本棚を持たない人生は隔たりとしての宇宙と同じだとか、エラソーなこと言ってた自分が、本棚を埃まみれにしてまで、客の欲望というよりも優越を満たすダセー仕事をにぎやかなレストランでしてる恥知らずになっていて、それでもヤケにならずにいられるのは、お前らみたいな人間に観測されていて、多面的な認識にコラージュされているからじゃないのという話をしたら、炭酸の住むクリーム色の家の前で、いい加減結婚しないかと言われる。してるじゃんと言いかけて、お前の俺は俺じゃないというと、お前の炭酸はもういないから、俺もお前の俺じゃねえけど慰めてやってんじゃねえかと言われて、いつもの俺なら跳ね返せそうな引力が、色んな事が重なって、砂混じりの家の中で、振り子に埃を払わせて、郎党化していく最初は権力に屈しないためのファミリーが、身内とそれ以外とを隔てていき、俺は緩やかな個人の連帯で、人が幸せになるには、宇宙の様な大きな隔たりが必要なんじゃないかとか知ったかぶった話をして、違う炭酸(本物)に、そうさせてくれって言うと、よく読んでこれにサインしろと言われる。続く。
続き。思い出を捨てる様な、これってよくないことだよな〜って思いながら、死人に口なしって思うと中々サインできない。お前のガバい思想がサインひとつで叶えてやろうって言ってる俺の愛が信じられないのかと違う炭酸(本物)に言われる。違わない炭酸と話がしたいなと思ってると、賃貸物件検索の間取り画像の反射とかにたまーに写り込んでる仲介業者が、10万分の1で違わない炭酸になってるバグがあって、そこから炭酸を探して、レンガが砂になるまで探して、ようやく見つけたのが違う炭酸だったので、俺はやべーサインしちゃいそう! でも嫌だ! って叫ぶと、違う炭酸(本物)は、俺が以前違わない炭酸に贈った詩を詠んでサインを促す。お、そうか、じゃあ合言葉を言え。言えないな。あぶねー合言葉を忘れていた。合言葉を言え(本当にある)。言えないな。墓穴を掘ったなサインはしねー失せろ! その後で、ちゃんと現実の自分の家に帰って鍵をかけて炭酸のいるベッドで眠って目が覚めた。多分この2,3倍色んな人と喋ったし、海にもいったんだけど、忘れた。