パワプロの栄冠ナイン20年やった。このゲームしてると人間でいられなくなる。尋常のメンタルではとてもプレッシャーに耐えられない。毎年1/3が入れ替わるチームで全国を目指すと、勝ちに対する執着により、人間として必要な冗長性を損なう。俺はそうなった。俺は人間ではなく、甲子園で優勝する機械。選手にも人間らしさは捨ててもらわないと困る。野球漬けの未成熟な子供の人格形成を著しく歪め、身内以外の他者に酷薄なネオリベ風味の人材を多数輩出してしまう。あと栄冠はゲームシステム面の作りからもホモソ丸出しの閉鎖社会で嫌になる。
監督としての俺は、メディア、後援会、保護者、学校と懇意にし、全国の強豪校と交流を持って練習試合を組み、人材確保のためには全国の中学、クラブチームと、また選手の進路のために大学、社会人、そしてプロチームと誼を通じ、俺は甲子園に関係する限り枕を高くして眠れる夜は来ない。だがしかし監督としての俺は勝ち続ける限り独裁者として永遠に腐敗し続ける。