自民党政治は円安を本気で解消する気はないんじゃないかと思ってる。だって彼らの政治との相性考えたらそっちのが合ってるもん。
安倍政権以来、自動車輸出とインバウンド需要を日本経済の柱とした以上、円安に進んでいくのは自然な流れだったんだろうし。まさか本当に300円台まで行くつもりだったのかな。
円安で留学や旅行に行けないなどの弊害の一方で、国内に居ても「洋書が購入出来ない」「小説が翻訳されなくなる」「外国のアーティストが呼べない」など文化的な面で世界と格差が生まれるんじゃないかという話も出てくるわけで。でも「反知性主義」的な方向を標榜するのであればむしろ都合が良いとも言える。
それに蓋をするように社会心理的にも内向きな傾向に誘導していくのも自然な流れだったのかな。「日本スゴイ」「やっぱり日本が一番」みたいな。そういうのと相性がよろしくて対になるのが外国人(観光客/移民/投資家)が日本を食い物にする「海外に侵略される日本」みたいなナラティブでアレな空気を醸成することですわね。愛国心と排外主義的のアンハッピーセット。
みたいな感じで、自民党政権の目指す先のシン・大日本帝國と円安は相性がよろしいのではということを耳鼻科の待合室でぼんやり考えていました。