フリオ・リャマーレスの「黄色い雨」(河出文庫)。読み始めたはいいんだけど、とにかく暗いせいかどうにも進まなかった。でも中盤に差し掛かってなぜか急にスイッチが入って一気に読了。さまざまな喪失とともに生きる孤独な老人男性のモノローグなんだけど、ゆるやかに死に向かっていくだけでとりたてて大きな出来事もない物語になぜ心がこんなに揺さぶられることになったのか。もちろん詩的な美しさもあるのだろうけど、私は主人公に自分を投影してしまうところもあるのかもなー
思えば小説は久しぶりに読んだかもしれん(古本屋失格)
リャマーレスじゃなく「リャマサーレス」ね。さぬき。讃岐。