ソワソワソワソワ
これに通ずると思うんだけど、非母語話者への日本語教育って基本的には日本語で日本語を教えるのね。単語の意味は動作やイラスト、指差しでそのものを指すなどの手法で伝える。
その方が母語が介入せずに習得できるっていうのも一つの理由ではあるんだけど、特に集団で教えるときはそれより非母語話者の第一言語がそれぞれ違うからという理由が大きい。
私はこの教育法を教えてくれた教授や先輩方をすごく尊敬している。
ただ現実、私が日本語教師の資格を持っているというと「じゃあ英語得意なんだね!」と言われることがほとんどで悔しい。なぜそうなる?
何回も何十回も何百回もこれをされてきて、本当にうんざりなんだよな。
初めましての相手にわたしのルーツを訊かれて正直に答えるのも、ずけずけと父親の職業やら父母の馴れ初めを訊かれたり、父が日本人で母がフィリピン人なんだろうという前提でなされる質問に訂正を入れる羽目になるのも、何語が話せるか訊かれて話せない、話せない、下手なんです、聞き取れるけど話せないんですと自分の努力不足を他人に喧伝しなきゃならないのも、全部鬱陶しい、拒否したい、聞こえない振りしたい、無視したい。
想像できないんだろうな。お前にとってわたしは「ハジメマシテ」でもその質問はわたしにとって耳にタコだよ。
そんなつまらない質問を仲良くなってからじゃなく初対面からしてくるやつ、「日本人A」になっちゃって顔も覚えられそうにない。
りゅうくんがすきです