被災した話
私小6の時に被災して、家無事だったから家にいたけど水も電気も1週間以上来なくて、頼りの父親もライフラインの仕事だったから3週間くらい帰ってこなくて、母と弟と祖母と毎日ラジオと有線から流れる緊急地震速報と地鳴りと揺れとに怯えながら真っ暗な中過ごしたビジョンって本当に10年経っても消えないんだよね。
高台で実家には津波は来なかったけど、おばあちゃんの家とか子供の頃の思い出の場所、みんな無くなっちゃった。
本当に何も無くなったから、まだ車走らせればあの場所がどこかにあるんじゃないかって思ってる。
家が流されちゃって預かることになった従姉妹を迎えに沿岸部に行った震災から1週間後のあの光景、田んぼに突き刺さったトラックとか、何年も無くならなかった家より大きい瓦礫の山とか、一生忘れないんだろうな。