「仮に、というか絶対有り得ませんけれど、風間さんの主張が本当だったとして、ですね」「仮に?」「仮にです」「仮定に頼っていたら人は進歩しないよ」「仮定に頼ったからこそ人は進歩したんじゃないですか?」「見解の不一致だね」「そこはどうでもいいんですけれど」「よくないよ。君はもっと僕を信用してだね」「どうでもいいんですけれど、その『そういうこともあったね』というのはどちら側での台詞なんですか?」「どちら側? ああ、人間側か狸側かってことかい?」「まあ、そうなりますね」「そいつは坂上君、決まっているじゃないか。僕側だよ」「ボクガワ?」「僕側」「第三陣営ってことですか?」「そうとも言うね」「そんな陣営載ってませんよ」「話がややこしくなるから書かなかったんだろうさ。対立グループは2つで十分だからね」「はあ……。じゃあ第三陣営の風間さんはここで何をしていたんですか?」「そりゃあもう八面六臂の大活躍さ」「具体的に」「……」「……」「……ちょっと待ちたまえ、今思いだすから」「思い付くからの間違いじゃないですか?」「喉元まで出ているんだよ」「思い付きが」「思い出が」「無いものを絞っても何も出てきませんよ」「失礼だな。どうして君はそこまで僕を信じようとしないんだ」「風間さんだからですかね」
風間望のこと全然信用してないから、岩下さん7話目でもあいつだけ「ウオオオ! すごい力がみなぎってくる! 白井先生! これは一体…」 「知らん…何それ…怖…」的な誰も理解できない謎の生命体として再誕するんじゃないかくらいに思ってる
起き抜けのきゅうり