清光くんはしかし、即座に答えた
「わかった。じゃ、俺とあんたはこれで恋仲ね」
「えっ」
そんなあっさり?
「あんたが言ったんだよ」
「えっ?」
そうだっけ?
考える隙は与えられなかった
清光くんはすっくと立ち上がると隣の部屋の障子を開けて「安定、俺じじぃと付き合うことになったから」と高らかに宣言した
通りがかっただけだったっぽい山鳥毛にも「俺あんたのとこのご隠居と付き合うことになったからよろしく」と報告している
則宗は清光くんの部屋にひとり取り残されたままなりゆきを呆然と見守るしかなかった
こうして則宗はあんまり優しくない方の清光くんとお付き合いをすることになった
すごい勢いでその事実は本丸中に知れ渡った
後日、則宗は再開したあの優しいよその本丸の清光くんにそのことを報告した
「すごい勢いで話が進んじまった……」
と呆けたように言う則宗に、優しいよその清光くんは明るく笑った
「あはは、その俺必死だね。よっぽどだよそれって」
「そ、そうなのかい」
「そーよ。でもすっごい惚れられてるのは確実だから、せいぜい振り回してやりなよ」
「ふりまわし……」
出されたお茶はびっくりするくらい美味しかった、あんなに適当に入れてたのに、しかもどう見ても二煎目より後だったのに豊かな香りとほんのわずかな香ばしさが口の中に広がった
「美味いな」
「だろ」
則宗は、こういうとこだなと思った
こういう雑なところ、さりげなくて本当にどうでもよさそうな顔なのに優しさや気遣いがそこから見えるところに、則宗はすっかりやられちゃったのだ
「なあ坊主」
「なーに」
ふられた相手にここまで構えずいられるものだろうか
「僕は坊主が好きだ」
「うん、そーね」
「その……先だってお前さんが僕に言った話を、今から受けてもいいだろうか」
清光くんはちょっと首を傾げた
「こないだ言った話って?」
こーゆーとこだ!!!
と憤慨しつつも則宗はごくんと唾を飲み下してから言った
「ぼ、僕を好きで、ここっ、こっ恋仲になりたいって言っただろう!」
恥ずかしくて頭がパーンしそうだった
清光くんはびっくりして目をぱちくりさせている
そんなにびっくりしないでほしい
いつもカフェから実況するマンなんだけどしていい?するね!
「俺はね、大根三兄弟の方が好き」
何の話してんの!?!?!?!?!
さにちょもを発掘したので
わりと審神者が絡む話も好きなんだけどすれ違うのがいいからあんまりラブラブした感じにはならない
<BT
これは感じます、pixivよりかなり落ち着いた感じがします
もっとも私がpixiv使ってたのって多分一年以上前までなので今はまた雰囲気が違うのかなとも思いますが
タグがちゃんとタグとして機能しているというのもすごくある
人が増えたときにどう雰囲気が変わるのかはわかりませんが、運営がはっきりAIについてのスタンスを示してくれているという点でまずまず信頼を寄せ期待してもいいのではと思ってます
スマホからの更新が容易で画面がかなり見やすいというのもいいですし、あとは何より「同人活動するならpixiv一択」みたいな状況が変わったのが嬉しい
BL GL大好き。ReSoner。
現在作品はxfolioに再録作業中です。
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