ローグワンのラストはベイダーがかっこいいシーンじゃないよなと思ってる。あれをベイダーの名シーンて言われても頷かない。
怪獣大暴れシーンならそうだねって言う。
ダガンがタナローにこだわったの、当時のオーダーと折り合いが悪かったのがうかがえるので、自分が祖となる一派をタナローで構えてカシラ張りたかったからなんじゃないのかね。
有事の際にはタナローがオーダーの源となるとか、タナローが私の居場所だとか言ってたしな。
カルくんのキャラクターは本人の言動もだけど、そのifの姿として登場するキャラクターと比較すると把握しやすい。
かばってくれるプラウフ枠の大人がいなかったトリラ。
マスターとパダワンの関係が全く逆の形で壊れたシア・トリラ師弟とタパル・カル師弟。
ジェダイに絶望しその破滅から学ぶべきことはないと切り捨ててしまったマリコス。
戦いに疲弊しきってしまった戦士のレイヴィス。
理想に固執し自らを省みることをしなかったダガン。
全部一人で背負い込んで他者と共存することを拒否したボード。
ざっくりこの辺かな。
この中でダガンだけカルくんからの扱いが「何あいつ分からん…」なのちょっとおもろい。
他の面々は多少なりともわかるってばよなのに。
初対面のその最初を除いて、カルくんはダガンにだけはひたすら冷たい。多分同族嫌悪を感じる反面、理解不能な思考をしているせいで忌避感がすごいんだろう。
あ、マリコスもはじめから対話拒否の姿勢だったか。
わたしから見るとダガンはアナキンに結構似たところがあって性格を掴みやすいキャラだったけど。
メインストーリーでも分かる範囲ではあるけど、会話イベントだとカルくんがかなりまめに人に感謝と敬意を示す性格なのも補強されるかな。
グリーズが皮肉を交えて自身を卑下すると言い方を変えつつ「あんたは俺たちを助けてくれてる」って言うの何度も聞いた。
特にグリーズには繰り返しありがとうって言うね。ひねくれてるから坊主のまっすぐな言葉に弱いんだよなグリーズ。
ハクシオン・ブルードの基地から逃げた後、「お前たちとの出会いは俺の人生最高の宝だ」って言葉が嬉しかったんだろうなあ…。
めちゃくちゃ憤慨していたのに、ともすれば機嫌取りと受け取ってしまいそうなあの言葉を聞いて、はにかんで笑ってるんですよあの時のカルくん。
ずっとスクラップ扱いされてきたから、真摯に謝罪されて宝物だって言われてそれ以上怒れなくなっちゃってる。こ、このお人好し…!
わたしもカルくんのキャラは粛清のトラウマとサバイバーズ・ギルトが中心でそれ以外がちょっとよく分からんな…で終盤まで行ったっけな。
JEDIシリーズ2作ともそうだったんだけど、キャラクターの掘り下げについてメインストーリーでは骨子を語り、肉付けはムービー外の会話イベントにある。
探索のために惑星を回って船内での雑談を聞いたり、ランディングパッドで話したりして大分理解が進んだ。
中にはJFOからサバイバーにまたいで繋がるエピソードもある。
ネタバレを避けると…グリーズはカルくんの食育を大分頑張っているとか、
シアさん・カルくん師弟の料理の腕は壊滅的だとか、
諦めててすっぱり料理しない派のカルくんに対し挑戦するシアさんはマンティスを焼失させかけたことがあるとか、
グリーズはあるジェダイ・マスターに憧憬を抱いているんだけどその人も実はカルくんに縁があるとか。
落ち着いたリーダーに見えたシアさんにやっぱコルドヴァの弟子だわ…と思わされる顔が見えてくる。