485話。確かにサンジの行動は自己犠牲的だけど、この場面から事実としても印象からも「サンジが自己犠牲をしている」ことだけを拾うのは無理がある気がする。

同じことをゾロもしてるし、「こちとらいつでも身代わりの覚悟はある〜」あたりの台詞の前ページでは「後々この一味で最も厄介な存在になるのは…この“黒足のサンジ“だ」って言ってて、この一連の台詞からサンジは自己肯定感が低いって読み取るほうが難しくない??

ただサンジとゾロが二人とも自己犠牲的な行いをしているのに印象が違うのは確かにそうで、ゾロはルフィを守るために動くけどサンジはゾロを助けるために動いている(船長副船長みたいな明確にわかる優劣や序列を伴っていない)というのと、自分がいなくなった後のことについて言及してるせいでサンジのほうが死にたがりというか死ぬ三段を付けてる印象を持ちやすい。

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ここは二人の性格の差よな。
ゾロは自分がいなくなったとしても各自上手いことやるだろみたいな感覚っぽい。雑ではあるけどある意味仲間を信頼しているしそこに気を払うのは自分の管轄だと思ってなさそう。

逆にサンジはゾロに伝言託したり自分がいなくなった後について言及しているのが本来は色んなところに気が回る性格要素なんだろうなって感触なんだけど、読み味としてはゾロとの対比で変に用意が良いように感じてしまうというか。
『ゾロは覚悟決まってるからなんとも思わないけどサンジは危うい感じがする』
っていうのはこの辺の態度の違いっぽい。でもこれは読み手の印象で実際にサンジが危ういわけではないと思うんよな。“ゾロと比べて““そう見える“という状態だから、原作での情報開示や客観的事実を伴わない感情による主観だよね。

あと513話、シャボンディ諸島でくまにゾロとブルックがやられた時に頭抱えて「目の前で二人も仲間を…!」ってやってる場面は単純に自分が仲間を守れなかったことを嘆いているだけでは。
少なくともこの描写からサンジは自己肯定感が低いに繋げるのは無理筋だと思うよ。

どちらかといえばここでのサンジの要素は「人を守ることにプライドがある」または「それが出来なかった時に冷静さを失いがむしゃらになってしまう」でないかな。
この場面バラティエの時と一緒じゃんと思いました。サンジは追い詰められると極端に視野が狭くなる性質だよね。

後々に「弱く生まれてごめんなさい」みたいな台詞があることを考えると、ここに「守るべきものを守れない=自分が弱い」になってしまうことへの負の感情も混ざるのかなとも思ったり。

どっちの描写もやっぱまだサンジはクソガキで成熟しきってないんやろなって印象を受けたので、シャボンディ諸島時点でのサンジは『バラティエを離れた時より変化しているがまだ途上にある』って感じ。
なのでサンジがショタなのはそう。でもこいつはショタよりも圧倒的にクソガキなので自分の感覚ではショタ認定できない。

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